「デザインとアートの違い」について改めて考えてみた。

デザインとアート

「デザインとは」、「アートとは」と改めて問われると、サラッと答えられる人は少ない。

今日は、この「デザインとアートの違い」について改めて考えてみたいと思います。

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私が専門学校で授業を始める時、必ず最初に考えてもらうのが「デザインとアートの違い」についてです。

このテーマについては、昔から様々な場所で幾度となく議論されているようです。人により様々な考え方があるようですが、あなたはどう思いますか?

私は、子どもの頃ゲームに興味があり学生時代はプログラミングを勉強しました。ゲーム会社に就職!も考えなくはなかったですが、卒業制作でゲームを企画し作ったりしましたが、仕上げることを優先し妥協の連続でしたね(笑)

作っていて「あーしたい、こうしたい!」というのはありましたが、とにかく開発には時間がかかります。また、ハードウェアを制御したり、数学の知識が必要だったりとゲームプログラミングは非常に高いスキルを要求されます。ゲーム会社目指して就職浪人するよりは、プログラムを作るのは好きでしたので、システム開発の会社に就職しました。

デザインとアートの違い

ということで、デザインについては、社会人になってからWebに興味がでたことで独学で勉強しました。デザインについて色々調べながら学んでいくうちに、10年ぐらい前でしょうか?「デザインとアートの違い」というのをネットで見つけ、「デザイン」と「アート」の違いすら意識したことがなかったと、その時初めて気づきました。

それからは、デザインとアートの違いを意識しながら作ることを心掛けるようになりました。その経緯もあり、今からWebを学ぼう!という学生には、最初に考えてもらうようにしています。

デザインとは?アートとは?

では、そもそもデザインってなに?アートってなに?ということですが、今の世の中ググれば何でも出てきます。だからこそコピペで済ませ考えることを放棄している人も多いような気がしますが、コピペで済ませずに、一度自分の中に入れてみて考えてみることが大事なんだと思います。

 

アートとは

アートとは、究極のところ自分の中にあるもをの自由に表現したものかな?

思いつきで作ったり描いたりすることもあるだろうし、素晴らしい風景を目の当たりにして湧き出るものを表現することもある。作りたいように作り、描きたいように描くのがアートなのだと思います。

自分が中心。

デザインとアート

デザインとは

デザインとは、設計であり、人が求めているものを作ることです。

人から依頼されて作ったり、人が求めているようなものを作るので自由に作ることは出来ず大抵は制作期間や費用などに制限があり他人が主体となる。

椅子は座るものですが、「座る」という機能を満たせば見た目はどうでも良いでしょうか?

例えば、四角いボックスでも座ることはできます。でも、無造作に置かれたボックスを見て全員がそれを椅子だと認識できるかどうかは分かりません。椅子らしく作るというのはデザイン的に必要な要素だと思います。

デザインとアートの違い

デザインは人のために制作し、アートは自分の作りたいように作る。シンプルに表現すればこれかな?

よく「デザインで飯が食えるか?」という話を聞きますが、デザインとアートを混同されているのだと思います。「デザインが悪い」といってビジュアルのことを指す場合もありますので、混同している人も多いのではないでしょうか。

もう少し分かりやすく説明すると、家の設計は、現在の問題点などの話を聞いて、クライアントが満足するような間取りを考えて建築士が設計します。クライアントの話を聞かずに建築士が好きなようには作りません。だから、デザインは社会にとって必要不可欠なものです。

アートは、絵画とか音楽とかで、無くても生活には困らないけどあった方が良い。そういうもの。これがデザインとアートの本質的な違いだと思います。

このテーマは、以前から議論されていて答えは人それぞれ。私はそれで良いと思います。今まで意識していなかったことを考えてみることが重要だと思っています。

 

Webデザイナーとは

Webデザイナーは、アーティストではありません。

Webデザイナー

Webデザイナーは、建築士と同じようにクライアントが抱えている問題点や実現したいことなどの要望を聞き、サイトの構成やターゲットにふさわしいデザインを考えるのが仕事です。

学校の課題でサイトをデザインする場合、「サイトのロゴは左側が多く他のサイトとは違ったデザインにしたいので右側に配置したい」という学生がいます。これは、自分が主体になっているのでアート寄りのデザインと言えるかも知れません。同じように「パッと見て椅子と分かるような椅子は作りたくない!置いていても絵になるような椅子を作りたい!」という場合は、アート寄りのプロダクトデザインと言えるのではないでしょうか。

デザインして作るだけがWebの仕事ではありません。最近は通販などのEC業界が伸びています。ネットショップは、いかにコンバージョン率(成約率)を上げることができるか?が重要になってきます。そのため、マーケティング的な知識も必要ですし、アクセス解析や検索エンジン対策など身に付けるべきスキルは沢山あります。

公開した後のアクセス数やコンバージョン率をチェックしながら改良し売り上げがアップした楽しいです♪ クライアントから依頼されて作ったサイトで結果が出た場合も、自分のことの様に嬉しいです。ここがWebに携わる仕事の醍醐味かもしれませんね。

独立しやすい業種でもあります。ネット環境とパソコンさえあればホームページを作ることができるので独立資金はゼロに近い。女性の場合は、子育てしながら自宅で制作ってことが可能なのもWebの特徴ですね。

熊本でWebを学ぶなら
熊本電子ビジネス専門学校のITビジネス科
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